続・人生はビスケットの缶

さすらいのサックスプレイヤー・ADDがお送りする生々しいブログ

E.U. 〜通訳無しで約8000kmを激走した17日間〜

タイトルが完全に電波少年の企画のようなアレです。

あるいは、洋画の邦題。

 

申し遅れましたがわたくし、オレスカバンドというバンドでテナーサックスを担当しておりますADDと書いて【アド】と申します。

 

この度ヨーロッパツアーに行って参りました。

 

聞き心地「うわ~カッコつけてんな~~チョーシ乗ってんな~」感があるかと思います。

タイトルをご覧ください。

「周遊」ではなく「激走」とあります。

これは飛行機で移動ではなく、ヨーロッパ内を全てバンで移動したことを意味しています。周って遊んでる暇など我々には無い。激しく走るのみ。

 

簡単に申しますと、日本で言うところの東京~静岡間を毎日のように移動し、終盤は東京~福岡間を2日連続で往復するといったニュアンス。最終日の今、全員のケツが3つに割れそうです。

 

そして17日間のうち11日は約1時間セットのライブ(ほとんどワンマン)を行う。

 

いかにこのツアーが過酷極まりないものか、おわかりいただけましたでしょうか。これをやり遂げたと思うと、我々はある種の奇人ではないかと

震えております。

 

 

さて、少しずつ振り返ります。

 

 

オレスカバンドは6人組の女だけで構成されたスカバンドです。

ありがたいことに謎にアメリカや南米で謎の熱烈な支持を受けています。

今回は未踏の地、ヨーロッパへの挑戦。

 

 

わずかながら現地にファンがいることをFacebookで知っていたものの、それだけで果たしてライブは形になるのか。

 

 

一抹の不安を抱えつつ、成田空港からドイツ・フランクフルトへ。

12時間のフライトはあっという間でした。

アウトレイジ最終章とジーサンズと火星に取り残された宇宙飛行士の話(タイトル忘れた)と2つの記憶を持つ人の話(ざっくり)を見たら着いてました。

 

到着するやいなや、今回の重要人物にNice to meet you.

このツアーをマネージメントしてくれたマーク(41)です。

 

 

マークはドイツ人。英語は堪能ですが日本語は皆無。

この時点で、我々のわずかな英語力でこのツアーに挑むことが決まりました。現地日本語通訳家一切無し。

マークに変な日本語を教えてやろうと心に決めました。

 

そもそもこのツアーのきっかけは、マークが我々のFacebookページを見てツアーをやらないか、とメールをよこした。ただそれだけ。

見ず知らずのおっさん(失礼)に我々の命運を預ける。

はいカオス。

 

ファーストインプレッションは非常に陽気なドイツのおっさん。

悪くない滑り出しです。そしてツアーバンへと招かれます。

 

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見事なデカさっぷりです。トヨタハイエース・グランドキャビンとは比べものにならぬ。

8人乗りで後部に我々のキャリーケースや機材がパンパンに積まれます。

 

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しかしながらさすがはドイツが誇るメルセデスベンツ

乗り心地はバンとは思えぬ快適さ。長時間スマホを見ても車酔いを一切しません。

 

マークは道中ベンツを始めとするドイツ産の自動車の良さを懇々と語っていました。(うるさ。)

 

 

そんなこんなで近くのホテルに到着。

近くのレストランで最初の食事。

 

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デカ目の2枚の味付けが独特なポークソテーにモチモチの芋のような謎の付け合わせ、そして大量のザワークラウト

現地の赤ワインとともに。

 

とにかく料理の量がかなり多いので気をつけてください。

味は米国のそれよりセンシティブで上品ですが何せ見本の写真よりも多いという、日本ではあまりない光景です。

食事の終盤は全員黙りこくって肉を頬張り、酒で流し込むのループ。

 

帰りに日本のコンビニのような場所により、水を購入。

が、ナチュラルにさも水かのように炭酸水が置かれています。ご注意を。見事に炭酸水を買い当てた私は飲んだ瞬間噴きました。

 

ちなみにライブハウスで用意されるステージドリンク(ライブ中に飲む水などを指す)も笑顔で炭酸水を渡される、といった罰ゲームのような気分を味わえます。

 

まあ1日目はこんな感じです。

 

 

あと16日間も綴るのかと思うと、いささか先が見えませんがなるべく頑張ります。後半はおそらく箇条書きになるかと思いますが悪しからず。

 

~つづく~