続・人生はビスケットの缶

さすらいのサックスプレイヤー・ADDがお送りする生々しいブログ

E.U.~真面目にアーティスト(キリッ)らしく音楽事情を徒然なるままに〜

あけましておめでとうございます。

三が日最終日、いかがお過ごしでしょうか。

そろそろザ・正月料理に飽きて普段買わないようなジャンクな冷凍食品や

宅配ピザに舌鼓をしている頃でしょうか。

はい、私のことです。

 

さて、そんな寝正月モードな皆様にうってつけのこのブログです。

心して適当に右手でアイフォーンを操りながら読んでください。

 

 

 

前回まではヨーロッパでの生活面にクローズアップした内容でした。

 

ここからはきちんと、ミュージシャン、いや、バンドマン、いや、バンドウーマン的な目線で書き殴っていきたいと思います。

 

ヨーロッパのライブハウス事情は日本のそれとはかなり異なる印象を受けました。

ヨーロッパでは有名・無名関わらずどんな演者も最高のホスピタリティで迎えてくれます。

 

まず驚いたのはどのライブハウスでもかなりハイクオリティな夕食を無償で出してくれるところです。

これは前回のブログで書きましたが、もちろん酒も飲み放題。

こんなパラダイスがこの世界に存在したか、という驚きに包まれます。

 

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趣旨を忘れるくらいに豪華な夕食、そして酒を投入。

 

私にとっては食事・酒・時差のトリプルコンビは眠気のトリガー。

毎日夜20時頃に当然の如く睡魔が襲って来ます。

そのあと、70分のライブ。

ヨーロッパ人はこんなストイックな音楽活動をしているのか、と感銘を受けました。

 

 

結局メシの話しかしてないな、まずい

 

 

 

 

 

さて、そろそろ本題です。

これだけのホスピタリティを受けながらぬくぬくとやっている場合じゃありません。

ヨーロッパはリハーサル(サウンドチェック)時間がかなり短い。

これがまた日本とは大きく異なる部分です。

 

日本のリハーサルは対バン(共演者が3〜5バンド)形式の場合1バンドあたり約30分。

ワンマンライブないしO.A(オープニングアクト)含みワンマンライブの場合60分強。

 

ヨーロッパではほぼ共演者なし(!)でしたのでまあだいたい60分くらいみておこう、と思っていたのですがセッティングを除いた正味サウンドチェック時間は10〜20分。曲で合わせるサウンドチェックは2曲できれば良い方。

 

すなわちセッティング込みで60分というニュアンスです。

しかも、日本のライブハウスとは違いドラムセットを一から組み立ててのセッティング。しかもステージ周りセッティングはP.A(音響さん)が兼任。

 

スゲーーーーーーーーー効率悪!!!!!!!

 

おかげさまで私もドラムセットの組み立て方を覚えることができました。

手伝うことで身につく、素晴らしい経験でした。

 

ホスピタリティ満載な一方、音楽のクオリティは保証してね。というスタイル。

わかりやすくて好きです。

俄然やる気が出ます。

 

 

私は普段ディレイエフェクター使いのワイヤレスマイカーなんですが、用意されるはずのワイヤレスマイクが当然の如く用意されていませんでした。

 

となると、いつものセッティングではもちろん信号が認識されない。

そんなハプニングのために日本であらかじめワイヤード版のセッティングを想定しておくべきだったなと反省してます。

 

それでも時差を乗り越えて日本にいるテックさん(ステージ周りのお世話をしてくれる人)に鬼電してなんとか違う接続方法を聞き出しました。

しかしここで立ちはだかる言葉の壁。

場所によっては英語もあまり通じない。

描いた図面を見せて理解してくれるPAさんとクエスチョンマークに埋もれるPAさんと様々。

 

ディレイ効果を使えずに涙を飲んだ公演もありました。

いつか「ディレイペダルを踏めなくて」という曲でも作ろうかと思います。

ディレイバキバキにかけまくろっと。

 

まあとにかく、レンタル機材に関してはあまり信用しすぎないことが大事かもしれません。オーダーしていたものが平気で用意されていない。うん。よくあることだ。くらいのニュアンスで。

あと、レンタル代がバカ高いものもあるのでなるべく自持ちの機材を持ち込むことが大事です。

かといって重い機材を飛行機に預けるとなると今度は重量オーバーで追加フィーを取られる。

世知辛しこの世かな。

 

この辺はどちらが安いのかよく見積もっておくと良いです。

 

 

しかし一度ライブが始まるとこちらもあちらも狂喜乱舞の様。

こちらサイドと致しましては、まず音鳴りの格別さを。

とにかく日本よりも音の鳴りが数万倍良いです。

信憑性があるかは不明ですが、おそらく電圧の違いがそれに差をつけています。

日本は100Vに対し欧州は230〜240V。

2倍以上の電圧から繰り出される音圧。

電圧からの音圧。からの。ココ。

 

管楽器奏者はよくマイク乗りに悩みがちですが、そんなものは皆無でした。

ぜひ管楽器奏者にこの電圧を体感してもらいたいです。

 

そしてあちらサイド(オーディエンス)側、己の恥という恥を捨て目の前に広がる音の波に身を委ねまくっています。

要するに、マジ卍です。 MAJI MANJI.

控えめに言ってパリピです。 PALIPI.

奴らには「パリピ」を教えて帰ってきました。

そのうちパリピコールが沸きました。お前らのことです。

マジ卍も教えればよかった。

 

 

こちらがあちらに答えるべくこちらの全てをあちらに捧げればあちらはこちらに対して最大級のあちらなりの姿勢でこちらにあちらの全てを返してくる。あちらに乗せられてこちらはこちらなりのこちら魂を見せつけ、それをあちらはこちらに向けてあちららしくあちこちとここちよくあちちゅーどを・・・・

 

 

 

まあそんな感じです。

 

 

 

疲れたので終わります。

駅伝見ます。